丸山珈琲の取り組み
Sustainability
コーヒー事業に関するSDGsの取り組み
ダイレクトトレードの実施
丸山珈琲では、20年以上にわたり、生産国(農園)との生豆のダイレクトトレードを続けています。ダイレクトトレードとは、生産者と直接取引を行い、中間業者を介さずにコーヒー豆を仕入れる方法のことです。
バイヤーは世界中のコーヒー農園を訪れ、生産者と直接対話を行います。信頼関係を築き、豆の品質や生産コストに対して適切な価格を支払うことで、生産者と消費者の双方に多くのメリットをもたらしています。
農園の維持をサポートすることで、雇用創出や設備投資などを促進し、品質の高いコーヒー豆の安定した生産に貢献しています。
フェアトレードコーヒーの販売
丸山珈琲では、ダイレクトトレードと共にフェアトレードも実施しています。
フェアトレードとは、生産者に公正な価格を支払い、労働条件の改善や環境保護を促進することで、持続可能な発展を支援する国際的な運動および認証制度です。
消費者が購入する製品を通じて、生産者の生活向上や持続可能な環境保護に寄与することを目指しています。
丸山珈琲は国際フェアトレード認証事業者として、2024年2月より自社発の『フェアトレード認証コーヒー』の販売を開始いたしました。
SDGs に対する意識が高まっている昨今、『フェアトレード認証コーヒー』を販売することで、お取引先の企業様のSDGs へのお取組みをご支援させていただくことが可能となります。また、環境保護と途上国支援に賛同していただける消費者の皆さまのご要望にお応えすることで、生産者と消費者をつなぎ、世界全体で持続可能な社会を目指していく弊社の目指すSDGs への取り組みの実現にもつなげてまいります。
生産地、農家の支援
丸山珈琲では、コーヒー豆の生産地と農家を支援するための多角的な取り組みを行っています。
ある無名な産地では、高品質なコーヒー豆が生産されているにもかかわらず、適正な価格で取引されていませんでした。弊社がこの産地の豆を品質に対する適正な価格で買い付けを行ったことにより、農家は公正な対価を得て生活が豊かになり、町全体にも活気が出て新たな雇用を生むなど、さまざまな相乗効果を得ることができました。
丸山珈琲が買い付けを行ったことで、他国のバイヤーから注目を集め、この産地の豆の評価が大幅に向上しました。現在でもこの産地は、丸山珈琲にとって重要なパートナーであり欠かせない存在です。
コカ栽培との闘い
ボリビアは豊かな自然環境により農業が盛んな国ですが、長年にわたりコカの栽培が農家の主要な収入源となってきました。コカは違法薬物の原料として国際的な問題となるほか、他の農業が衰退してしまう原因ともなっていました。このような背景から、コカ栽培を他の持続可能な農業に転換する取り組みが進められています。
丸山珈琲では、コーヒー農家に対して高品質な豆を栽培できるようサポートし、適切な価格で買い続けることで安定した収入が得られるよう支援を行っています。ボリビアの未来をより明るいものにするための取り組みは、今後も継続してまいります。
人と環境・社会とともに
2019年より、社内でのごみ削減活動や、ビニール製レジ袋の廃止および紙袋の有料化などを進めてまいりました。コーヒーを焙煎した際に出るカスは長野県内の農園に肥料として提供したり、オフィスから出た生ごみを自治体に回収してもらい、肥料として再生してもらうなど会社として取り組んでいます。
コーヒーチャフの再利用
コーヒーチャフとは、コーヒー豆を覆う乾燥した外皮のことで、豆の成長過程で損傷から守るために形成されるものです。焙煎の過程でチャフは豆から自然に分離し、通常は廃棄されますが、丸山珈琲ではこれを地元の農園に提供し、堆肥などの有機肥料として再利用を促進しています。
コーヒーチャフは堆肥化が容易で、堆肥のバランスを整える効果もあり、他の材料より環境に優しいという特徴があるため、手軽に使える貴重な資源として注目されています。
今後も丸山珈琲は、環境保全と持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。
店舗・工場の衛生について
丸山珈琲では、工場および店舗の衛生管理を徹底し、定期的に検査を実施して清潔で安全な環境を維持しています。今後もお客さまに安心してお召し上がりいただけるよう、常に清潔で安全な環境を保ち続けてまいります。
トイレのユニバーサルデザイン
丸山珈琲では、すべてのお客さまに快適に店内トイレをご利用いただけるよう、ユニバーサルデザインに配慮したトイレの整備に取り組んでいます。
※商業施設内のテナント店舗では、施設の規定に準じます。
車いすを使用している方などが利用できるよう、入口は幅が広く、開閉しやすい戸が使用されています。また、小さなお子様をお連れのお客さまにも安心してご利用いただけるよう、トイレ内におむつ台を設置しています。
現在、全店舗においてユニバーサルデザインのトイレが設置されているわけではありませんが、今後の改装や新設の際には、できる限りユニバーサルデザインに対応したトイレの設置を進めていく予定です。
丸山珈琲は、すべてのお客さまが快適に過ごせる環境を提供するため、今後もユニバーサルデザインの導入を積極的に進めてまいります。
教育支援における活動
講演・セミナーの実施
スペシャルティ―コーヒーのさらなる普及と、SDGsや地域への貢献を目的とし、様々な地域で講演会を行っています。
地域の高校・大学などで、生産地や事業拡大に関する講演を社長である丸山が行い、学生の就労意識向上やキャリアプラン形成に役立つ講義を行っています。また、教育支援のみでなく様々な立場の方に向けて、学びの機会を提供しています。
安心して働ける職場環境への取り組み
ジェンダー平等に関する取り組み
丸山珈琲では、性別や年齢にとらわれない公正な採用を行っています。
また、従業員一人ひとりが自身の強みを最大限に発揮し、ライフステージに合わせた柔軟な働き方ができるよう支援しています。
多様な休暇制度
丸山珈琲では、個々のニーズに合わせた柔軟な働き方を支援しています。シフトや勤務時間に関して柔軟に対応するとともに、多様な休暇制度を整えています。
男女問わず希望の期間で育児休暇を取得できる制度を設けているほか、育児休暇から復帰後も柔軟な勤務形態でサポートし、キャリアを継続できる環境を提供しています。
また、社員が家族の介護を必要とする場合には、介護休暇を取得できる制度も取り入れています。
従業員の健康について
丸山珈琲では、従業員の健康を最優先に考え、全従業員に対して定期的な健康診断を実施しています。ストレスチェックや専門カウンセラーによるカウンセリングなど、メンタルヘルスのサポートも実施しており、今後も従業員の健康を守り、働きやすい職場環境の整備に努めてまいります。
株式会社 丸山珈琲
2024 MARUYAMA COFFEE Co., Ltd.